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噴火の危険がせまってハワイ火山国立公園から避難させられた1200人のうちの一人の経験談

実
2018年5月4日 お昼ごろにハワイ火山国立公園は閉鎖されました。危険がせまったので、観光客1200人を避難させ、従業員は帰宅したそうです。
その前後に経験したこと、どうやって避難したかについて報告します。

誰もいない溶岩原でM5.9の地震の恐怖!


ハワイ島にはいたるところに過去の噴火による溶岩が広がっています。この日は朝からその一つを歩いていました。
個人的に「スゴイ!」発見をして興奮していると、なんだか体がふらつくのです。しゃがんで足元の溶岩を見たり、立ち上がって歩いたりしていましたが、立ちくらみなわけではありません。
どうしたのかな???と思っているとさらに強くゆれ、道しるべに積み上げられていた石が落ちる音が聞こえて、地震に気付きました。
神戸の地震でひどい目に遭っているため、地震は体が拒否します。気付いた瞬間、腰が抜けそうになりました。
「スゴイ!」発見の興奮は早々に覚め、帰り道を急ぐことにしました。時々ゆれるなか、小走りで車に向かいました。
キラウエア火山のパホイホイ溶岩原

Park is closed.


とりあえず手と顔を洗おう、とビジターセンターに行こうとしました。(トレイル入り口に設置されている簡易トイレで所用は済ませてました)
国立公園入り口に着くと、入場料徴収ゲートのランプが赤になっているのに気づき、「ん?」と思いました。ゲートを通過する車と、ゲート前でUターンする車がありました。
係員の所に進むと「公園は閉鎖されてます。この先でUターンして出てください。」とのこと。年間パスのチェックはありませんでした。

まずはビジターセンターへ


ビジターセンターの駐車場は何事もない感じ。中に入ると、土産物屋さんは閉めかけていましたが、レンジャーなどの係員はお客さんに対応してはいましたが、今すぐ公園から出るように、と言っているわけでもありませんでした。1度だけ、(トイレにいる間に)出てくださいという放送を聞きました。
建物から出て、さてどうしましょう。他のお客さんを観察していると、出て行かない車も少なくはありません。

次はジャガーミュージアムへ


最東端のジャガーミュージアムに行ってみました。ここは「早く帰って!」という雰囲気プンプン。テレビカメラ&アナウンサーが中継していました。展望台への通路は閉鎖していて、車を停めて数分後には係員に「帰って」と言われました。
通過したスチームベント辺りは、お客さんがおだやかに観光している雰囲気です。

チェーンオブクレーターロードはデバステーショントレイル出口以降閉鎖


あきらめて帰ったらいいんだけど、おひさまの高いうちに宿に帰っても仕方がありません。
というわけで、チェーンオブクレーターロードがどうなっているか偵察を開始。心なしか、いつもよりすれ違う(出口に向かう)車が多い。
キラウエアイキ駐車場に車を停める。係員が待機していて、「避難してください」、「地震によってハレマウマウクレーターの壁が崩落して、反動で溶岩湖からの噴石や噴煙が発生する危険がある」なんて言ってました。大げさな、と思いつつその場を去り、さらに下に降りようとしました。
デバステーショントレイル出口で道路は閉鎖され、本当に避難させられ(駐車場でUターンして帰らさせられ)ました。

マウナロアロードも閉鎖


まだおてんとうさまは高いです。公園入口のゲートを出て、マウナロアロード始点の野鳥公園に行ってみることにしました。国立公園の飛び地ですが、公園のゲートの外、入場料は要らない場所です。
マウナロアロードに入ってすぐの、溶岩樹を保存している溶岩樹公園に車を停めて、歩いていると、先客の老夫婦に話しかけられました。ベリーズとの国境に近いメキシコに家があり、ハワイ島ヒロに住む息子さんの所に1カ月~3カ月くらいのつもりで滞在している、とか、1時間くらい話し相手をしたかな。彼らが帰ったあと、野鳥公園に行こうとすると、すでにこの先のマウナロアロードは封鎖されていて、溶岩樹公園に居る人を追い出しに来ている係員に「くれぐれも避難するように」言われました。

一晩中、よく揺れてました


行く所のなくなったボルケーノ難民は、冷たいビールを買って宿に戻りました。火口から車で10分も離れていません。しかも、管理人のいない貸別荘。ここに居ていいのか?安心材料のために、近所のB&Bに車停まっていることを確認して回ってしまいました。
最終日に初めて明るい時間帯に帰って、手入れの行き届いたお庭を愛でながらビールを飲み、庭に設置されているジャグジーが常にいい湯かげんにわかされていることに感動したりしました。買いすぎていた食材とワインを無理やり体に収めるあたりまではよかったのですが。
ベッドに横たわると、地震が気になります。1908年創立らしい木造家屋、ゆれだけでなくきしみ音がひどい。
こことは違う場所で起こっているのは知っていましたが、突然ここで噴火が起こったら・・・焼かれなくても道路を溶岩が覆って出られなくなることはありうる、なんてリアルな妄想をしてしまい、寝づらい夜になりました。

結論 : のんびりとした避難


「避難」というと、大雨洪水が想像され、大変そうなイメージを持っていますが。
キラウエア火山の噴火からの避難は、わりとのんびりしていて、ゆっくりと、奥の方から人に出て行ってもらっているようでした。
急激に危険性が高まるわけではない、からなのでしょう。
火山テーマパークキラウエア、ステキ~、と思っていた矢先の出来事。「Park is closed」ディズニーランドは22時に閉まったよ~みたいに聞こえてしまいます。

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