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ハレマウマウ火口内にどのようにして溶岩湖ができたのか説明します

ハレマウマウ火口内に溶岩湖ができるまでの活動経緯


2007年11月より、火山性地震が増え、火山ガスの量も増えました。これは溶岩が上がってきていること示唆しています。しかしこれに対して、キラウエアの頂上部山体は収縮していました。これは溶岩が下がっていることを示唆しています。
こんなふうに、活動再開当初は不安定な状況でした。
2008年2月20日、火山性ガスが増えたため、キラウエアカルデラに下りるトレイルと、Crater Rim Driveの西部地域への立ち入りが禁止されました。
3月初旬、火山性地震と火山ガスの排出量が通常の数倍になりました。
3月12日、ハレマウマウクレーターの南壁、閉鎖されたエリアにある展望台のすぐ下に、高温で煙を上げる部分が現れました。この噴煙エリアは夜に輝き、マグマが表面まで上がって来ていて、すぐに噴火しそうな状態でした。
3月19日の午前2時58分頃、噴煙エリアの下に、直径約35 m(115ft)の火口が開き、熱い岩の破片をハレマウマウクレーターの縁にまで飛び散らせるような爆発的な噴火をしました。この噴石により展望台のフェンスは壊れてしまいました。
これらの最初の噴出物はすべて固体の岩石でした(ハレマウマウの古く固まっている溶岩)
数日後には、深部よりガスに豊んだ新鮮な溶岩がこの孔に噴出しました。
この孔は現在非公式に、「Overlook Vent」と呼ばれています。Overlookは展望台の意味、展望台の下にあることから名づけられました。
その後数ヶ月の間弱い爆発が続き、あたりに噴石を飛ばしていましたが、溶けている溶岩はまだ見ることができませんでした。
9月5日、火山観測所のスタッフがヘリコプターで飛んで、Overlook Vent 内でしぶきを上げる溶岩湖を目撃したのです。
その後1年半の間、溶岩は火口深くに沈んでいて、たまにしか見られませんでした。頂上が1日膨張を続け、溶岩が上がって来て小さな溶岩湖になりますが、すぐに山体は収縮に転じ、溶岩は沈んでゆきました。
2008年12月と2009年6月の2度、クレーター壁が大規模に崩壊して火口をふさぎましたが、溶けた溶岩は火口に戻ってきました。
2010年2月中旬には、Overlook Ventは常に溶けた溶岩をたたえる溶岩湖になりました。
2011年3月に東リフトゾーンのカモアモアが噴火した時にだけ、溶岩は沈んでしまいました。

溶岩湖で起こっていること


この溶岩湖はゆっくり循環しています。
溶岩湖の北側に新鮮な溶岩が上がってきます。冷却された表面は薄い黒いプレートを形成し、ギザギザの赤い割れ目で区切られています。 南に向かってゆっくり移動し、溶岩は南端に沈み込みます。これに伴ってガスが噴き出てくると5~10m(15〜35ft)くらいのしぶきが上がることもあります。

キラウエア火山の火山活動や噴火の特徴


キラウエア火山は、火山性地震や排出されるガスの成分・量、地表の傾斜の変動が、常に測定・監視されています。
突然噴火するわけではなく、事前に兆候をとらえることができるような穏やかな活動をしています。(噴くと激しいですが)
人に被害を及ぼすような噴火は、事前に予知される可能性が高いです。
こういう点からも、心配なく観光できる、と思っています。

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プロフィール

kilauea10

Author:kilauea10
地質が大好きで、最近は火山活動に興味を持っています。
今夢中になっているのが、世界で一番安全な噴火をしているというキラウエア火山。現在の噴火の様子、過去の噴火の様子を残す地形など、皆さんとシェアしたいと思います。

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